青い春
3月。桜の芽もまだ垣間見えない寒々とした空気の中、僕の青春は終わった。
3年前の春。桜が凜々と咲き、校舎の前の桜道を沿うように学生がぞろぞろ歩いていく。
その道には大人びた先輩方、心躍らせた新入生、桜を見ようと辺りを見つめている一般の人。全員が全く知らない人達なのにあの空間には新入生を歓迎するような、新しい春を迎えるような温かいハーモニーが生まれていたと思う。
三重奏みたいだ。
あの温かい春から色んなことを経験した。
ほんとに長い生活だったなって思う。
大学生はクズだ。
路上で酒を飲みまくり暴れて警察にお世話になったり、未成年からタバコを吸ったり、承認欲求のためなのかどうしようも無い素行不良をしたりする。
学校生活に真面目に行く人はほぼ半分ぐらいで、残りの半分はズルズル単位を落とし、卒業ギリギリになって単位が足りてないことに気づき、慌てて授業を取りに行く。
周りの人間はそんなやつばっかりだ。
けど、そんな彼らとの日々はほんとに楽しかった。
どうしようもないことで笑い合い、誰かを軽い笑い者にしながらもみんなで肩を組み、友情を育んでいくあの雰囲気は僕は好きだ。
しょうもない思い出から大切な思い出まで全てが宝物だ。
けどね、それって別に大学行ってない人でもできるし、大学に行った意味ってそれだけ?って言われると悲しくなるんよね。
高校の時の友達、意識の高い学部の友達は色んなことに挑戦してた。
海外に目を向けて、自分ができる可能な限りのことを模索し誰かのために役に立ってる人。
全く笑顔のなかった老後施設に訪問し、側から見るととても面白いとは思えないけれど、一生懸命パフォーマンスを披露し、それをきっかけに施設全体を活気付かせた人。
比較してどうだろう。
別にこれらを真似したかったとかではない。
真似したかったわけではないんだけど、なぜか負けたな。虚無だわ。って思う時がある。
酒でいくら誤魔化してもこの気持ちは正直だ。
遊んでばかりだった大学生活。
さっきも言ったけど思い出はほんとに楽しかった。
けどまだ違うこと何かしたかったなって。
高校の時、英語の先生が言ってた大学では何をするかが本当に重要だ。って言葉の意味を初めて咀嚼できた気分だ。
楽しい思い出を取り除けば、学んだことなんてほんとに空っぽだ。
これを読んでる人はどう考えるか分からない。
楽しいだけの生活でもいいじゃないか。って言う人もいてくれるのかな。
あーあ。今日始めたばかりだけどクソみたいなことしか書けない。そうゆう人生を変えたような経験がないから。
なんて人生なんだって将来の僕は今の僕を笑うだろうか。
けど、後悔だらけでもない。
あの笑い合った日々は絶対その意識の高い大学同期の日々よりも楽しかったはずだろうし、笑うことは人生を彩る一番大事なファクターだと思う。
もう終わってしまったことは変えられない。
これから何か始めればいいのだから。
僕と同じように大学でなんか学んだっけなって思う人。
一緒にこれから何か変えようよ。
考え方を。行動を。人生を。
僕はこれから研究者として絶対学びの多い人生にしていきたい。
いつかみんなの生活の一部となるような医薬品を開発し、みんなから感謝される日々を夢見て。
最後になったけど、大学で楽しさの全てを教えてくれて大学生活をカラフルに彩ってくれたみんな。
愛してる。
また遊ぼうな。
始めたばかりで拙い文章ですがご精読ありがとうございました。
fan-percy